鼓動集鑑賞2句d

俳句と鑑賞(馬嵐)
          
2017年3月号より

冬薔薇の刺も身のうちそっと撫ぜ =正邦=

 薔薇になぜ刺があるのか。有力なのは、護身の説である。バラの原種は、中近東や中央アジアなど北半球の草原に自生していた。草食動物に食べられないよう、トゲで身を守っていたと云うもの。まだ蕾も出ない冬の薔薇が、寒さに身を固くしながら刺で身を守っている姿が可憐であり、そっと撫ぜてみたのである。

田作りや昭和の味を噛みしめて=敏子=

黒豆・田作・数の子などは江戸時代からのおせち料理の定番メニューである。(江戸ガイドから)その内の、現代の田作りは、カタクチイワシの素干しを軽くあぶり、しょうゆ、みりんまたは砂糖を煮込んだ液と混ぜたものである。(中略)この、醤油・味醂・砂糖の単純な味付けを、昭和の味と感じたのであろう。


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